#013 非連続性を乗り越えるグローバル人材とは

Human Capital Insight #013

Human Capital Insightは、200社50万人以上の方が受検された市場価値測定テストのデータをもとに、日本経済新聞などの記事と紐付けして、業種・職種を越えて、企業の人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト…市場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております。(各能力については100点満点)現在、簡易版を含め、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして、日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。

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市場価値測定テスト

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今日のトピックは、
~「非連続性を乗り越えるグローバル人材とは」~

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『国際社会のリーダー集う「ダボス会議」19日開幕 世界経済フォーラム日本代表「対話で共に進む道を」』

世界経済フォーラム年次総会がダボスで開幕予定であり、日本代表のチョムプラソッブ氏は、国際社会で共通の価値観を共有する国々の結束による「プルラテラル(複数国間)型」世界への移行を指摘し、各国にレジリエンス(強靭さ)構築の重要性を強調した。また、その一方で世界の分断化は世界経済に深刻な損失をもたらす可能性があると警告した。今回のテーマである「対話の力」は分断克服の基盤であり、国際秩序支持や自由貿易、経済安全保障でリーダーシップを発揮し、プルラテラル型世界への移行へといち早く駒を進めている日本もそうした課題解決への取り組みを世界と共有していく必要がある。

(讀賣新聞 2026年1月14日 電子版より抜粋・編集)

記事にもある通り、世界の分断を防ぐためには国際的社会課題における国際協力が不可欠であり、グローバルな人材が必要不可欠となります。では、グローバルな人材とは具体的にどのような人材なのでしょうか。

ズバリ、グローバルな人材とは「非連続性」を乗り越えられる人材です。なぜなら、海外でゼロからビジネスを始めたり、異なる文化や習慣を持つ人と関わったりする局面においては、従来のビジネスや生活と違って「非連続性」が高まるからです。では、その「非連続性」を乗り越えられる人材とはどのような人材なのでしょうか。

それはベンチャーマインドと異文化適応能力が高い人材です。

ベンチャーマインドを持つ人は会社組織への依存が少なく「非連続性」の中でも主体的にアクションを起こせる人材です。また、異文化適応能力が高い人は異なる背景を持つ相手と協力して仕事をすることのできる人材です。この二つの能力が高い人材こそ「非連続性」を乗り越えられるのです。では、ベンチャーマインドと異文化適応について、それぞれ見ていきましょう。

高いベンチャーマインドを持つ人は会社組織への依存が低い人材です。ベンチャーマインドと聞くとこれから事業を起こそうという人に必要なものであると思うかもしれません。しかし実は、周囲に依存するのではなく個人が主体的にアクションを起こしていける人材はグローバル化が進展する現在、企業内でも重要になっているのです。では、日本人のベンチャーマインドの現状はどうなっているのでしょうか。

下図は日本のビジネスパーソンにおけるベンチャーマインドの得点平均の推移です。

このように、グローバル化が進展しベンチャーマインドが必要となっている現在においても、逆にベンチャーマインドは年々下がっている傾向にあります。これは海外進出やM&Aを行っていく中で障壁となる一方、ベンチャーマインドを改めて意識して高めることで、周囲との差別化をしていくことができるということでもあります。皆さんもベンチャーマインドに改めて注目してみましょう。

次に、異文化適応に着目してみましょう。異文化適応能力とは、相手との違いを理解した上でビジネスを行う能力です。ボーダレス社会と言われている現代において、英語を身に付けるだけでなく、交渉相手との文化や商習慣、契約の考え方の違いを理解することは非常に重要です。では、日本のビジネスパーソンの現状はどうなのでしょうか?

下図はビジネスパーソンにおける10項目のコアスキルの平均点です。

ご覧の通り、日本人の異文化適応能力は他の能力と比べて極めて低い傾向にあります。語学力をいくら鍛えていても、異文化適応ができなくてはそれを十分活用できないのです。異文化適応能力を今一度意識してみましょう。

皆さんもベンチャーマインドと異文化適応を意識することで、真のグローバル人材へとステップアップし、非連続性を乗り越えられるビジネスパーソンを目指しましょう!

※データ標本数:13640名

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

(執筆者:小川)