#006 留学で得た「意図しない学び」ーー藤田社長の留学体験から

留学で得た「意図しない学び」――弊社社長、藤田のアメリカ体験から 

 今回のコラムは留学経験者であり海外留学推進機構の代表理事である社長の藤田に留学時のエピソード、また留学の意義について伺いました。 

多くの人が留学を決意する主な理由は「語学力の向上」でしょう。今回インタビューした藤田も、ペンシルベニア大学経営学部への1年間の留学当初は、まさにその目的を強く持っていました。しかし、実際に現地で過ごした時間は、語学力だけではなく、意図せぬ部分での学びと成長を得られたとのことです。 

藤田が特に印象に残っているのは、偶然参加した二つの課外活動です。一つは大学のラグビー部、もう一つは大学内の教会で行われるスープキッチン”と呼ばれるホームレスの方々に食事を作るボランティアです。 

 ラグビー部の初練習は衝撃的だったそうです。最初、日本人である藤田に対してメンバーはほとんど言葉をかけず、無言のプレッシャーを感じたといいます。しかし、いざウォーミングアップが始まると、ラグビーの経験値があった社長はスキルの卓越性に注目を浴びたと言います。周囲の選手たちが次々と握手を求めてきたのです。

「表面的にはフレンドリーでなくても、スキルさえ示せばフェアに認めてもらえる。」この経験から、日本とは異なる「実力主義」の文化を肌で実感したと振り返ります。 

 もう一つの大きな学びは、教会でのスープキッチン活動です。毎週木曜日の夕方ホームレスの方々に食事を提供するボランティアに参加し、日本のチャーハンを振る舞ったこともあったそうです。国籍も人種も生活環境もまったく違う人たちなのに、美味しいものを食べたときの反応は普遍的だったのです。「国籍や人種が違っても、人間は人間。大差はない」。

最初は、異なる文化や環境から来た方とは違いに目が行きがちですが、実際にコミュニケーションを取ってみると、共通する感情が意外と多いことに気づく。こうした体験が、異文化に対する心理的なハードルを下げ、よりオープンマインドな姿勢を育ててくれると、自分も感じています。 

これら2つの体験は実は主体的に参加したのではなく、ラグビーはキャンパスで偶然にラガーシャッツを着たメンバー達に出会ったこと、ホームレスのボランティアは同じフロアに住むハウスメイトからの誘いがあったことに始まったといいます。 

これらの「意図しない学び」を通じて、藤田は主体性とグローバルな当事者意識を強く養ったと感じています。  

現在、藤田は「海外留学推進機構」の代表理事として、日本の学生が留学中に最大限の成長を実現できるよう支援を行っています。独自の「Global Career Design」プログラムでは、留学前・留学中・留学後の3つのフェーズを一貫してサポート。個別面談や市場価値テストを活用し、一人ひとりの将来設計を見据えた伴走型の支援を提供しています。 

 コロナ禍以降、留学生は減少傾向にありますが、若い時期に異文化の中へ身を置くことは、自分の価値観と向き合い、自分自身を深く知る貴重な機会になります。

さらに、藤田が語るように、グローバルな視野を身につけることは、生き方やキャリアの選択肢を大きく広げることにもつながると考えています。 

(執筆者:武田)