#002 今こそ身につけたいタイムマネジメント術

Human Capital Insight #002

 

Human Capital Insightは、150社50万人以上の方が受検された市場価値測定テストのデータをもとに、日本経済新聞などの記事と紐付けして、業種・職種を越えて、企業の人材のビジネス能力をレポートしたものです。

 

※市場価値測定テスト…市場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております。(各能力については100点満点)現在、簡易版を含め、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして、日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。

 

MVAに関する説明はこちら

http://www.v-change.co.jp/mvajtest/index.html

 

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今日のトピックは、

~今こそ身につけたいタイムマネジメント術~

 

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『時間管理知識の活用』

東京大学特任准教授の伊藤伸氏は、大学教員としての経験から、学生のレポートには取り組み方の差が明確に表れ、提出時刻からも時間管理の実態が読み取れるという。タイムマネジメントとは単なるスケジュール管理ではなく、限られた時間をどう使うかを判断・実行する力であり、学生・社会人を問わず重要なスキルである。

業務を「重要性」と「緊急性」で分類し、優先順位をつける方法が広く知られており、すべての業務を対象にせず、特定の業務に絞るのも現実的な手法とされる。しかし、職種や働き方によって有効な方法は異なり、特に創造的な仕事では調整が難しくなる。また、近年はリモートワークの普及により、AIの活用や業務の取捨選択が進んでいる。メタ分析の結果では、タイムマネジメントが成果や健康、幸福感に好影響を与えることが示されており、こうした背景から、個人の状況に合った時間管理を行うことの重要性が高まっている。

 

(日本経済新聞 2023年10月18日 電子版より抜粋・編集)

 

 

上記の記事から分かるように、現代を生きる我々にとって、タイムマネジメントは生活の質や仕事の成果を左右する大切なスキルです。

 

とはいえ、タイムマネジメントに一体どれほどの効果があるのでしょうか。

こちらのグラフをご覧ください。

このグラフは、タイムマネジメントとビジネス基礎能力合計の関係を表しており、タイムマネジメントが高い人ほど、ビジネス基礎能力の合計点も高いことが分かります。

 

ビジネス基礎能力とは、いわば人材の市場価値を総合的に可視化したものです。リーダーシップ、マネジメント能力等、ビジネスパーソンのベーススキル10個を基に、各能力100点の1000点満点で算出しています。(以下の図を参照)

では、具体的にどのようなタイムマネジメントをすれば効果的と言えるでしょうか。

前述した記事にもあったように、「重要性」と「緊急性」の2軸でタスクを分類するマトリクスは非常に有効だと言えるでしょう。以下のような表を作成し、タスクをそれぞれ割り振ることで時間を効果的に使うことが出来ます。

 

  緊急 緊急でない
重要 最優先で対応 計画的に進める
重要でない 必要なら他者に委任 思い切ってやる

 

また、To Doリストを作成したり、AIツールなどでタイムログを記録したりするのも良い手でしょう。ただ、ここで大事なのは大雑把に計画立てや時間管理をするのではなく、分単位といった綿密なマネジメントをすることだと弊社は考えます。そうすることで、次回の計画が立てやすくなり、時間を節約することができるからです。

時間はすべての人に平等に与えられた資源ですが、その使い方で人生の質は大きく変わります。慌ただしい毎日に埋もれるのではなく、自分の時間を自分の意志で使いこなすことで、自分自身が主人公の有意義な人生を送ることが出来るでしょう。

 

皆さんもご自身のタイムマネジメントについて考えてみてはいかがでしょうか。

 

※データ標本数:486名

※このデータは標本より一部、抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

(執筆者:小川)