#008 性格特性に配慮した、ゼロストレス環境への挑戦

Human Capital Insight #008

Human Capital Insightは、150社50万人以上の方が受検された市場価値測定テストのデータをもとに、日本経済新聞などの記事と紐付けして、業種・職種を越えて、企業の人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト…市場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております。(各能力については100点満点)現在、簡易版を含め、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして、日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。

MVAに関する説明はこちら
http://www.v-change.co.jp/mvajtest/

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今日のトピックは、

~「性格特性に配慮した、ゼロストレス環境への挑戦」~

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『「働く」意識の変化(9)個人を生かす働き方を模索』

1990年代後半以降、軽症のうつが診断対象に含まれるようになったことで精神疾患の患者数が急増している。2000〜10年代には若年者中心に「新型うつ」が増加し、仕事では不調でも私生活では元気なケースが多いため誤解されやすく、専門家の間でも意見が分かれている。その背景としては、個人の自由や選択的関係を重視する価値観の台頭、共同体的つながりの衰退や情報通信による関係の流動化、長期経済低迷による職場環境の悪化が挙げられ、日本型メンバーシップ雇用の曖昧な職務分担や無限定な働き方がメンタル悪化に寄与している。つまり、日本は個人を生かす新たな働き方への過渡期にあると言える。

(日本経済新聞 2025年7月15日 電子版より抜粋・編集)

 

上記の記事のように、「個人を生かす会社」を目指すには、適正な労働時間、そして、休暇の取りやすい環境づくりをする必要があります。つまり、程よく息抜きや気分転換をすることは社員一人一人の生産性を高め、ワークライフバランスを支える非常に重要な要素となっているのです。

では、そもそも現代を生きるビジネスパーソンたちはどの程度ストレスを抱えているのでしょうか?

こちらのグラフをご覧ください。

このグラフは弊社が行っている市場価値測定テストデータに基づくビジネスパーソンのストレス度分布です。これは、受験者の現在のストレス度を最大30点で算出し、その数値に応じてレベル分けをしているものです。0~3点がストレスに強い方、4~14点が標準の方、15~20点がイエローゾーン(注意領域)、21~30点がレッドゾーン(危険領域)となっており、15点以上の方はディストレス・ネガティブ状態に陥っているため、職務を変えるか、人間関係を変えるかの早急に配置換えを検討する必要があります。

上記グラフからも分かるように、過半数のビジネスパーソンがある程度のストレスを抱えながら日々の業務を行っていることが分かります。ストレスの抱えすぎは精神面から転じて身体面にまで悪影響を及ぼします。そのため、ストレスが原因で自身の市場価値を著しく下げてしまうケースも珍しくありません。

では、一人一人のストレスを低減させ、ワークライフバランスを実現させるにはどうしたら良いでしょうか?

こちらの図をご覧ください。

この図は市場価値測定テストに基づく性格傾向、パーソナリティの構成要素を表しており、非常に高い精度で自己のタイプを表してくれます。このエコグラムを用いた性格特性分析を活用することで、それぞれのタイプを最大限に生かす付き合い方が予測でき、全体としての企業価値をさらに上げていくことが可能でしょう。

人のパーソナリティは多種多様です。しかし、性格特性分析を活用することである程度既存のパターンに分類することが可能です。社員がより快適かつ過度なストレスを感じずに働ける環境を作ることで、社員全体のモチベーションが上がり更なる成果を期待できるでしょう。

秋は疲労がたまりやすく、ストレスを感じやすい季節です。この機会に、社員のパーソナリティへの理解に市場価値測定テストを活用してみてはいかがでしょうか。

 

※データ標本数:13640名

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

(執筆者:小川)