#005「人間力を高めるヒント」 関係性の質が企業成長の鍵
2月も中旬になりました。イタリアで開催されているミラノ・コルティナ冬季五輪もそろそろ終盤に差し掛かろうとしています。日本チーム、これまでの努力が報われるよう、全てを出し切ってほしいものです。
さて、一昨日、講師ではなく、受講生として、体感型の研修に参加いたしました。チームに分かれ、タグ・ラグビーを通じて、チームワークやリーダーシップを体感するものです。
講師は東大ラグビー部出身、日本代表のサポートもされている著名な先生でした。体感することで学ぶことは、座学での学び以上に、メンバー間の関係性を構築する上で、圧倒的に強いという体験でした。
講義終了後、懇親会を行いましたが、各チームがそれぞれのビジョンに向けて、共有体験をした結果、結果に関わりなく、ノーサイドという関係性であり、ニックネームで呼び合う姿に変貌しました。童心に帰ったような純粋性に繋がる体験でした。
以下、講師の方が説明された、他者との「関係の質」モデルです。
MIT(マサチューセッツ工科大学)のダニエル・キム(Daniel H. Kim)博士が提唱した「成功循環モデル(The Core Theory of Success)」です。
多くの企業が業績向上を目指し、KPIを追い、行動計画を立てます。しかし、「もっと頑張れ」という、薄っぺらな号令だけではチームは疲弊し、部門間の連携は滞り、イノベーションは中々生まれません。なぜでしょうか。それは、目に見える「結果」や「行動」の土台にある、目に見えない「関係の質」を見過ごしているからです。
持続的な成功は、「関係の質」を高めることから始まります。良好な関係性は多様性がある深い「思考の質」を生み、それが効果的な「行動の質」に繋がり、最終的に望ましい「結果の質」がもたらされるという理論です。そして、得られた成果が再び「関係の質」を強化する、という好循環を生み出すことこそが、企業成長の鍵であるという考え方です。
“心・技・体”は繋がっており、三位一体となって、成果が生まれるという理論を弊社では提唱しておりますが、デジタルベースのドライな世界に変貌した今日、アナログベースのウェットな世界の重要性を再認識した次第です。コロナ・パンデミック以降、接触から遠ざかってきた現在、頭ではなく、体を使った能力開発(チームワークやリーダーシップなどを開発)も重要であることを再認識したものでした。