#007 プレゼンテーション能力がビジネス成功への鍵!

Human Capital Insight #007

Human Capital Insightは、150社50万人以上の方が受検された市場価値測定テストのデータをもとに、日本経済新聞などの記事と紐付けして、業種・職種を越えて、企業の人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト…市場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております。(各能力については100点満点)現在、簡易版を含め、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして、日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。

MVAに関する説明はこちら
http://www.v-change.co.jp/mvajtest/

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今日のトピックは、

~「プレゼンテーション能力がビジネス成功への鍵!」~

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『カエカ、大阪で話し方教室 全国展開へ拠点開設』

話し方トレーニングを提供するカエカは、AIの普及によりプレゼン資料作成が効率化される中、「人間ならではの伝える力」の重要性が高まっているとし、対面での話し方指導の拠点を拡大している。声の出し方や話す速さ、論理構成などをトレーナーが指導し、グループワークやAIによる声の分析も導入した緊張感のある対面トレーニングを重視することで実践力の養成を図っている。千葉佳織代表は「カエカは人と人とのつながりを大切にするコミュニティ」と語り、AI時代だからこそ、心を動かす話し方や対話力がビジネスにおいて不可欠だと訴えている。

(東洋経済オンライン 2025年9月10日 電子版より抜粋・編集)

 

若手社員が顧客や上司に対して自分の考えを効果的に伝える能力は、企業の競争力に直結します。しかし、上記のように、近年の日本のビジネスシーンでは、プレゼンテーション力が求められる場面が増加している一方で、実際には多くの若者がこのスキルに自信を持てず、プレゼンテーションを苦手とする傾向が見られます。

こちらのグラフをご覧ください。

このグラフは弊社が行っている市場価値測定テストにおける、職位別のプレゼンテーション能力平均点を示しています。このグラフから、一般職に就いている社員は管理職に就いている社員と比較して、物事を分かりやすく他者に伝達するプレゼンテーション能力が欠如していることが読み取れます。

また、こうしたプレゼンテーション能力はビジネス能力にどの程度影響を与えるのでしょうか?

こちらのグラフをご覧ください。

このグラフは、プレゼンテーション能力とビジネス基礎能力合計の関係を表しており、プレゼンテーション能力の点数が高い人ほど、ビジネス基礎能力の合計点も高い傾向にあることが分かります。

ビジネス基礎能力とは、“仕事力”を示し、人材の市場価値を総合的に可視化したものです。リーダーシップ、マネジメント能力等、ビジネスパーソンのベーススキル10個を基に、各能力100点の1000点満点で算出しています。(以下の図を参照)

 

では、社員のプレゼンテーション能力を向上させるには具体的に何をすれば良いでしょうか?口頭表現能力と文章表現能力の2つの観点から、以下の施策を提案いたします。

 

1つ目は外部イベントへの積極的な参加です

業界セミナーやカンファレンスに社員を参加させ、外部の聴衆がいる場でのプレゼンテーション機会を提供することで、比較的少ないコストで社員に貴重な経験を積ませることができるでしょう。また、プレゼンテーション後に参加者や聴衆からのフィードバックを受けることができれば、次回に向けた実践的な成長に繋がります

2つ目は定期的なライティングの実践です。

社内ニュースレターやブログ記事の執筆を通じて、社員に実際に文章を書く機会を与えることで表現力を鍛えることができます。また、書いた文章を同僚にレビューしてもらうことで、論理的な文章構成や要約力、適切な語彙の選び方を学べるだけでなく、客観的な意見を得ることができるため、かなり実践的な施策であると考えます。

これからの時代、プレゼンテーションは単なる情報伝達の手段ではなく、顧客との信頼関係を築くための重要なコミュニケーションスキルです。ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、日々の業務に活かしていただき、さらなるスキルアップを目指していきましょう。

最後に、プレゼンテーションの成功は、準備と実践の積み重ねによって築かれます。自信を持って挑戦し、あなたの声を届けてください。

 

※データ標本数:13640名

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

(執筆者:小川)