#17 AI時代と情報収集能力

Human Capital Insight #017

Human Capital Insightは、150社50万人以上の方が受検された市場価値測定テストのデータをもとに、日本経済新聞などの記事と紐付けして、業種・職種を越えて、企業の人材のビジネス能力をレポートしたものです。

※市場価値測定テスト…市場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております。(各能力については100点満点)現在、簡易版を含め、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして、日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。

MVAに関する説明はこちら

市場価値測定テスト

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今日のトピックは、
~AI時代と情報収集能力~

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『「惰性でネットニュース」より効果的な情報収集法 まずは自分にとっての「ベスト情報源」探しから』

情報収集とはビジネスパーソンにとっての知的栄養補給だ。一方で、情報収集のあり方というか、正しい方法についてキチンと考えたことのある人はあまりいないように思える。

満員電車で新聞の両面を器用に2つ折りして手品のようにくるくるとめくって、というのが一時常識であった今の40代以上であれば、日経新聞読んでりゃOKと考える人もいるだろうし、その他の世代でもネットニュースで十分と考える人もいれば、必要に応じて都度検索という人もいるだろう。

そもそも情報収集というのは、情報を見たり眺めたりするためにあるのではなく、得た情報をもとに自分の頭で考え、知識ではなく自分の知恵にまで昇華させるための作業である。

つまり、目で追っているだけでは不十分であり、その先の思考にまでもっていくことが大切なのだ。

(東洋経済オンライン 2024年12月4日 より抜粋・編集)

上記の記事にも書かれているように、近年は情報収集が常に求められることが多く、そのためにAIを業務で活用するビジネスパーソンも急増しております。不明点の解消やデータ分析、スケジュール管理など、AIは私たちが求める成果を迅速にもたらしてくれる存在となりました。しかし、この利便性の裏には多くのリスクが潜んでいます。情報セキュリティへの配慮や、出力された情報の真偽の見極めなど、利用する側のリテラシーが今まさに問われています。

こうした時代において、ビジネスパーソンに最も求められるスキルが「情報収集能力」です。

ここでの情報収集能力とは、「”変化の兆し”をいち早く察知して対応する力、視点、そして膨大な情報から必要なものを的確に取捨選択する力」を指します。日々溢れる情報に囲まれて働く中で、私たちは正しい情報を迅速にキャッチアップしていかなければなりません。

今回、弊社が開発した「市場価値測定テスト」を用い、20の業種別に情報収集能力の平均値を分析いたしました。その結果、多くの業種が100点満点中50〜55点の間にとどまる中、コンサルティング・シンクタンク業界のみが60点を超えるという圧倒的な差を記録いたしました。

なぜ、コンサルティング・シンクタンク業界がこれほど高い数値を叩き出しているのでしょうか。その要因は、「職業的背景」と「環境的背景」の2点にあります。

まず、職業的な性質上、コンサルタントは数多くの企業と深く関わるため、多様な業界のプロジェクト情報、企業の潜在課題、投資計画といった一次情報に常に触れています。結果として、ノイズの多い複雑な情報環境で立ち回ることに日常的に慣れているケースが多いと言えます。

さらに、環境的な側面として、企業が蓄積したデータを構造化して保存する仕組みが社内に構築されており、過去のデータへ即座にアクセスできるインフラが整備されています。これらが、同業界の情報収集能力を押し上げている主な要因と考えられます。

では、他の業界に身を置きながら情報収集能力を高め、AIによって過剰な情報が氾濫する現代を生き抜くにはどうすればよいでしょうか。具体的なアプローチを3点紹介いたします。

  1. 対象分野において最も一次情報に近い「ゲートウェイ」を押さえる

二次利用されたニュースや一般の記事を鵜呑みにするのではなく、論文を参照したり、政府統計などの生データ(一次情報)を直接確認する習慣をつけます。

  1. 知人やオンライン上で「信頼に足る情報通」を特定する

感情論や主観で意見を述べる人ではなく、徹底的にファクト(事実)に基づいて発信する知人、専門家、ニュースレターの執筆者などを、最低でも3人はマークしておくことが重要です。

  1. 新たに得た情報を、既存の知識と構造で結びつける

一見すると異なる分野の知識であっても、「根本的な仕組みはつながっているのではないか」と仮説を立て、関連性を探ります。例えば、「生物の進化」と「企業の生存戦略」は、いずれも「生存競争」と「環境適応」という同一のシステムとして構造化できます。

日々の業務の中でこれら3つのアクションを意識し、実践を重ねることで、情報収集能力は確実に向上いたします。激変するビジネス環境を勝ち抜くためのスキルアップとして、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

※データ標本数:14340名

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

(執筆者:岩崎)