#010 女性の登用が社会を変える

Human Capital Insight #010

 

Human Capital Insightは、200社50万人以上の方が受検された市場価値測定テストのデータをもとに、日本経済新聞などの記事と紐付けして、業種・職種を越えて、企業の人材のビジネス能力をレポートしたものです。

 

※市場価値測定テスト…市場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております。(各能力については100点満点)現在、簡易版を含め、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして、日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。

 

MVAに関する説明はこちら
http://www.v-change.co.jp/mvajtest/

 

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今日のトピックは、

~「女性の登用が社会を変える」~

 

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『女性の活躍阻む根本の改革が欠かせない』

 

日本のジェンダー・ギャップ指数は146カ国中118位と低迷しており、特に政治と経済分野で女性の活躍が制限されている。その背景には性別役割意識や育児・家事の偏り、ハラスメントなどの問題があり、賃金格差や差別問題は後を絶たない。政府は女性役員比率の目標を掲げているが、実効性ある改革には働き方や職場の意識改革が不可欠である。つまり、多様な人材が活躍できる社会の実現には、抜本的な制度改革が急務である。

(日本経済新聞 2024年6月23日 電子版より抜粋・編集)

 

以上のように、現代の日本では女性の社会進出がかなり難しい状況にあり、女性が活躍できる社会を目指すにしても多くの障壁があると言えるでしょう。今回はそうした女性のスキル面に着目し、女性の社会進出に対しての新たな側面を提示していきます。

 

まず、こちらの図をご覧ください。

この図は弊社が行っている市場価値測定テストによるビジネス基礎能力平均点を男女別で比較したものです。この図から、女性の方が男性よりも得点が高いことが分かります。ビジネス基礎能力とは、成果を出すために必要な普遍的、汎用的な能力であり、この能力が優れている女性はビジネスで活躍できる素地があると言えるでしょう。

 

しかし、いくらビジネス基礎能力を有していたとしても、仕事をする上で必ずと言っていいほど障壁になるのがストレスです。ブラック企業という言葉をよく耳にするように、現代の社会において仕事とハラスメントの関係は切っても切れない関係になっています。では、女性はこうしたメンタル面では優れているのでしょうか。

 

こちらをご覧ください。

この図は男性と女性のメンタルマネジメント能力を比較したグラフです。女性の方が男性よりも4点ほど高いことが分かります。これは男性よりも女性の方が心を安定させる能力が高いということです。

 

以上のことから、女性は能力やストレスコントロールも男性よりやや優位であり、フェアに、より積極的に登用するべきだということが分かります。勿論、諸外国に比べて少ないと言われている管理職の比率も高めていく必要があり、トップマネジメントである経営層は女性が働きやすく、活躍できる企業づくりに取り組んでいく必要があると言えましょう。

 

 

※データ標本数:13640名

 

※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。

 

 

(執筆者:小川)