#004 グローバル時代の必須能力
Human Capital Insight #004
Human Capital Insightは、150社50万人以上の方が受検された市場価値測定テストのデータをもとに、日本経済新聞などの記事と紐付けして、業種・職種を越えて、企業の人材のビジネス能力をレポートしたものです。
※市場価値測定テスト…市場価値測定テスト(MVA)とは、独自に開発したセブンレイヤーズモデルに基づいて、ビジネスパーソンの保有するコンピュータースキル、リーダーシップ能力や性格、適性、体力等の潜在的能力を客観的かつ科学的に数値化するためのテストで、1000点満点のテストとなっております。(各能力については100点満点)現在、簡易版を含め、MVAをご利用になられた方は50万人を超え、信頼性の高い人材評価プログラムとして、日本を代表するリーディングカンパニーを中心に高い評価を得ております。
MVAに関する説明はこちら
https://www.v-change.co.jp/mvajtest/
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今日のトピックは、
~グローバル時代の必須能力~
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『共生社会は学生が紡ぐ 異国の文化を取り込むDNA信じて』
近年、日本では人手不足が深刻化し、外国人労働者の存在が不可欠になっている。これに対して、政府は技能実習制度に代わる「育成就労」を創設するなど、待遇改善と長期就労を目指す取り組みを模索している。
学生NPO「Adovo」は、外国人実習生との交流や支援活動を展開し、若者同士の共感を大切にしているが、彼ら曰く若年層は外国人との共生に前向きだが、中高年層には課題が残るという。また、日本語教育や住居確保など受け入れ環境の整備も遅れており、共生社会の実現には、外国人を対等なパートナーとして受け入れる姿勢が必要である。そのため、社会全体で外国人に対する理解と支援を広げることが求められている。
(日本経済新聞 2024年10月27日 電子版より抜粋・編集)
上記の記事にも書かれているように、近年日本で働く外国人労働者の数は増加しており、国内における貴重な労働力となっています。しかし、円安や低賃金、労働環境の整備といった課題も指摘されているため、こうした課題に対応して、外国人労働者が安定して働ける環境を早急に整備する必要があります。
その一方で、海外へ進出する日本の企業も増加傾向にあり、販路拡大やコスト削減などの目的から多くの企業が現地法人を設立しています。
では、このような状況下で、共通して日本人に必要とされるスキルは何でしょうか?
ズバリ、それは「異文化適応能力」です。
異文化適応能力とは、自分とは異なる文化的背景を持つ人々や環境に柔軟に対応し、円滑なコミュニケーションや関係を築く力です。価値観や習慣の違いを理解し、相手を尊重する姿勢が求められるこの能力は、間違いなく現代を生きるビジネスパーソンに必要不可欠と言えるでしょう。
しかし、こちらの図をご覧ください。

こちらは、弊社が開発した「市場価値測定テスト」において、12項目に分かれているビジネス基礎能力の平均点をそれぞれ可視化したものです。グラフより、異文化適応能力は12項目あるビジネス基礎能力の中で断トツに低く、日本人のボトルネックになっています。
この能力を高めなければ、今後ますます進行するグローバル化に日本は取り残されてしまうでしょう。
では、「異文化適応能力」を向上させるためには、どうすれば良いのでしょうか?
まずは異文化への知識を深めることが大切です。書籍や映画、ドキュメンタリーなどを通じて、国や地域ごとの文化的背景や価値観、宗教などを学ぶことは、取り組みやすい良い方法だと弊社は考えます。
また、文化理解の入口ともいえる言語能力を向上させるのも良い手でしょう。少しでも相手の言語を話そうとする姿勢は信頼に繋がります。
可能であれば、短期留学やオンラインミーティングなどで実践的な異文化交流を積むのも良いでしょう。たとえ短期であっても、慣れない環境での挑戦やコミュニケーションは必ず自己成長に繋がります。ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか。
皆さんもグローバル社会を勝ち抜けるビジネスパーソンを目指しましょう。
※データ標本数:14339 名
※このデータは標本より一部を抽出したものです。あくまで参考値としてご覧ください。
(執筆者:小川)